昔の暮らしを知ってみよう

歴史民俗資料館で展示している「ワラ細工」などを中心にご紹介します。

2014-01-01から1年間の記事一覧

民具と農具

民具(生活に必要な道具)や農具(畑や田んぼの仕事などをするときに使う道具)を、春夏秋冬に分けて展示しています。 春は、田植えの季節です。「田植え枠」「抜根機」「除草機」などの他、さまざまな「鍬(くわ)」などがあります。 夏は、蚕(かいこ)を…

わらじ、ワラ布団、つぐら

雪がふると「セッキ仕事」といって、冬の仕事をします。男のひとは「ワラ仕事」、女のひとは「ハリ仕事」をしました。ハリ仕事とは、ぬいもののことです。着るものや、布団などをぬいました。 ワラ仕事は、冬のあいだに1年分のものをつくりました。ひとりが…

ワラ細工について

みなさんは「ワラ細工」を見たことがありますか? まず、「ワラ」とは、何だと思いますか? 「ワラ」とは、おコメをイネからとったあとのクキのことです。1週間から10日ほどの間、刈ったイネを束にして干したあと、脱穀するのです。 束にして干すことを「は…

囲炉裏について

こちらは、昔の「茶の間」の再現コーナーです。新しく作るためにこわした古い家の、柱や戸などを持って来ています。 茶の間には「囲炉裏(イロリ)」がありました。床をしかく四角に切って開け、灰をしきつめて、薪や炭火などおこすために作られたものです。…

ワラ細工の講習 (3)わらぞうり作り

いよいよ、縄から「わらじ」を作ります。 縄は、足の指にひっかけてもいいそうですが、道具を使います。この道具は「どうずり」といい、方言で「怠け者」の意なんだそうです。これを使うと腰が痛くならないし、わらじも、しっかりしまったものができるとのこ…

ワラ細工の講習 (2)縄ない

ワラを叩き終わったら、「すぐり」という、根元の葉の要らない部分をとります。でも、今回は作るのが「草履(ぞうり)」なので、すぐらなくてもいいとのこと。 まずは「縄ない」を行います。ワラ細工では、縄ないがとても大切だそうです。「縄ないができねえ…

ワラ細工の講習 (1)ワラ叩き

ワラ細工を習いに行きました。先生は、83才。教室は、先生のうちの車庫です。雪がある期間の晴れた日がいいというので、2月では珍しく天気がよい日をねらって訪問しました。なぜ雪がある期間がいいかというと、湿気があるときの方が、ワラをあつかいやすい…

昔を知ること

ミノを着てコシキ(除雪道具)を持つ男性と子ども二人 歴史民俗資料館には、昔、使っていた農具(農業をするための道具)や民具(生活用品など)が展示されています。 ここで言う「昔」とは、いま、80才~90才くらいのおじいさんおばあさんが、子どもの頃く…